日本の文化の源流が、集約されている祭り。今井禰宜が講話してくださるというので、12日午後から、講座に参加して参りました。
お話は、 I 祭礼の本義(マツル) ということから、
Ⅱ 社(やしろ)について
Ⅲ 神奈備と祭り
Ⅳ祭礼の由来
Ⅴ 清浄を期する(精進潔斎)
Ⅵ 聖なる時間・祭りの時
Ⅶ 春日若宮おん祭 若宮さまの1日
Ⅷ 遷幸の儀 をビデオの映像を交えながら、
短い時間でしたが、いろいろと普段聞くことができない詳しいお話を拝聴できました。
昨年は仕事でおん祭りには行けなかったのですが、今年は17日深夜の遷幸の儀・暁祭も参列しに行こうと思っています。
2008年は遷幸の儀の後、お旅所祭を少しだけ見て・・・と思ってみていたら、結局最後まで(若宮様は17日の24時までにご本殿に戻られないといけない)見ており、とても寒かった記憶が・・・
857年と、たやすく口にはするものの、考えるとすごい年月の積み重ねです。
世界中、どこの地域にもこれほど同じ行事が続けてこられた事柄はないでしょう。
応仁の乱の間も、戦国時代にも、先の第2次世界大戦の間にも、もちろん規模の差はあったでしょうが、継続・継承されつづけてきた先人の方々の努力はいかばかりか。 感謝の念が沸いてきます。
若宮さま(天押雲根命:アメノオシクモネノミコト)は、1年に1度、12月17日午前0時にご本殿を出発されて、「お旅所」へ24時間だけ、お旅されるのです。
そのお旅所にはもう仮御殿が準備されていました。
仮御殿の側面の土塀に、小さい白い三角が模様のように貼り付けられているのが見えることと思います。
これ、この土塀全体にあるのです。(後ろも、反対側の側面にも)
蛇のウロコをあらわしているという一説もあるそうです。 不思議な模様です。
芝舞台周りで焚かれる篝火の場所
おん祭りが無事に行われたお祝いの行事の後宴能・相撲の場所、もう準備されていました。
ここからは、私のカメラの腕が未熟ですので暗くて非常に映りがよくないですが、2008年に行った時のおん祭りの様子です。
次の出番を前に、緊張しながら待つお稚児さん
雨が降り出して、傘を差しかけられての舞い
細男(せいのう) 単調な鼓の音に往来されるだけの、ほんとうにシンプルな舞いです。
鎮魂の舞いであるとか。
神様への奉納なので雨でも続けられます。建物内に移っての奉納・・・
ちらっと垣間見ることができました。
闇夜にうっすらと、雅楽のお席
幸いにも雨が止んで、舞楽は芝舞台に戻っての演舞
とても迫力があり、かっこいいです~
西アジアから東アジアへと伝わってきたアジアの国々の舞い、元の国ではすっかり無くなってしまった姿が東の果ての日本で連綿と受け継がれ残されていることに、感動します。
ラッキーなことに、この時は芝台のすぐそば、かぶりつきで見ておりました!
前は大阪に一度帰っていたので、お渡り式や松の下式はまだ見ていないのです。
第875回おん祭は12月15日(水)から18日(土)まで開かれます。
まだご覧になったことがない方は、是非、一度は見られるといいです。素晴らしいお祭りです。
遷幸の儀は17日深夜、お渡り式は正午から、お旅所祭りは二時半ごろから。
春日若宮おん祭保存会に入会すると、お旅所中で見ることが出来ます。
(カイロをいっぱい持って、完全防備して見に行ってくださいね。ほんとに夜は冷えますから。そしてこの日飲む水分は控えめに・・・というのも、ご不浄の場所があまりないですので。)
12月12日の夕刻、お旅所の上空。飛行機雲が、す~~~と、伸びて行きました。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
← いつもクリックをありがとうございます☆。゚o。 笑う門に福来たる♪
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
KANKOフラワーデザインスクール(大阪・上本町・谷町9丁目) 取材班 Y